10月9日(木)に,山梨大学准教授の田中健史朗先生をお招きし,5・6年生対象の講演会を開催しました。子どもたち一人ひとりが「自分を大切にし、他者も大切にできる」心を育むこと、そして、困ったときに「助けて」と言える力を身につけることを目的として行いました。
今、学校現場では、心の問題に悩む子どもたちが少なくありません。そんな中で、田中先生は,心理学の専門家として,教育現場における心のケアに深く関わり、不登校やいじめ、人間関係の悩みなど、子どもたちが抱えるさまざまな問題に寄り添い、支援を行ってこられました。
講演内容も,子どもたちが飽きずに考えられるよう,実験あり,ゲームありの楽しい講演ながら,非常に考えさせられる講演会でした。自分がやったことが相手から返ってくる「反報性の原理」や,「みんな違ってみんないい。でも誰かが傷ついてよい理由はない。誰かが傷ついたのであれば,みんなが立ち止まって考える」といった「修復的対話」のポイントなども教えてくださいました。
これからの生活にも生かせば,きっと甲運小はより穏やかで,さらに思慮深い学校になるのではないでしょうか。